アルピーヌA110(1300)
・ドラッグ用のラインロックを装着の巻

ポルシェ911T(ナロー)
・ゼニス製キャブをオーバーホールの巻

ダットサン・フェアレディ1500(SP310)
・旧クーラーユニット装着の巻
・ヘッドをオーバーホールの巻

 
 
  ダットサン・フェアレディ1500(SP310)に
旧クーラーユニット装着の巻
  1963年式のフェアレディ1500が修理に入って来たのは2003年9月。当然、メンテナンスをするのは初めて。ブルーバード(310型)のシャーシにセドリックの1.5l版直4OHVを載せた国産初の量産オープンスポーツという知識はあったものの、いざ目の前にすると時代を感じさせる部分が多かった。40年落ちにもかかわらず、実走2万kmしか走っていなかった。でも、それなりにサビも出ていた。オーナーからの要望は「フツーに乗れるようにして欲しい」ということだった。
フェアレディ1500が今のクルマと一番違うのは“プラス・アース”であること。そう、電気の流れが今の“マイナス・アース”とは逆なのだ。これが細かなところでネックになった。最初の半年間は、配線の引きなおし、各部のオーバーホール、スプリングを前後レース用に交換、ショックアブソーバーを厚木部品の中古品に交換、そしてSUツインキャブレターの調整を行う。配線に関しては今のクルマとは比べ物にならないくらい少なかったので、そんなに大変じゃなかった。SUツインの調整も、以前にギャランFTOのレストアをやったことがあったので、世間で言われるほど難しくはなかった。その後、内張りをはじめとした内装系をやったけど、こちらは外注だったから特に苦労はなし。これで一応、フツーに走れるようにはなった。そうこうしていると、オーナーが三菱ミニカ用の古い後付けクーラーキット(未使用)を手に入れてきて、「これを何とか付けてくれないか」と言ってクルマを置いていったんだ。正直、“面倒なこと引き受けちゃったな”という気持ちだった。他の仕事にも追われていたので、アッという間に1年近くが過ぎてしまった。「取り付ける場所がないんですよ」という言い訳も、いい加減通用しなくなってきて重い腰を上げた。キットにあったレシプロ式のコンプレッサーは大きすぎてダメ。そこでコンパクトなワゴンR用のロータリー式コンプレッサーを手に入れた。カウンターフローなので、向かって右のインテークとエキゾーストの間にスペースを確保した。これさえ決まれば、後はプーリーを作ってコンプレッサーが回るようにすればいい。ダッシュボードには吊り下げる余裕はないので、トランク・クーラーに変更。そういえば、昔の高級車はこのタイプが多かったんだ。一番面倒だったのは電装まわりだった。プラス・アースだったけど、モーターはボディから絶縁して普通にプラス・マイナスが使えるようにした。ただし、オリジナルのアイドルカットリレーは使えなかった。(2008/08/22)
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